腐女子のための萌え短歌 -4ページ目

毎朝すれ違う大量の学生


名はなにと問えば少年制服の釦ひっかきながら「事実」と

広島では平和教育がさかん


合間より赤紙が出る生物のノートの 兵士たりえるか我

セラミックだって割れる


蛇腹なるしかたのなさのとろとろと包丁の柄をとりまいている

きっとほどよくあったかい


間延びする身体よ脊椎、欲しいのは夜明けるまえの鴉の温み

針金のやつ


揺れていたいなすすべもなさ曇天にとりのこされたハンガーのごと

登録商標だけどね


蜂起せよ銀色の顎のけぞらせ永き支配を討てホッチキス

いつまでも上手くならない


繰り返す繰り返すのだ乱切りを我の身の丈ぶんの人参

日に焼けてるし


海女になれ、言われた気して仰ぎ見る課長よ、喉のそれは蜆か?


名前を呼び捨てにされるのが不快と思う日がくるとは

なかなか泳げない


冷静だ、プールの底に引かれたるラインのようにきみは 息継ぎ

増えた


吸っただけあかあか燃えるお前なり煙草とだけはツーカーである